楢葉~天神岬~
2016年10月25日
楢葉~天神岬~
この「楢葉~天神岬~」は、福島県で原発の復興作業をされている方から、ぜひ「楢葉町」を応援する曲を作って欲しいとの要請を、私のホームペジに寄せられたのかきっかけです。楢葉町は、放射能の影響で「避難指示」を受け、町民の方は余儀なく他市町村への避難をされた町です。昨年27年の9月に避難指示は解除されました。
私に曲作成の要請があったのは9月の下旬でした。すぐという訳にもいかず私が楢葉町を訪れたのは、10月の半ばでした。警戒に当たっていたおまわりさんのお話では、町に帰られた方は1割弱とのことでした。確かに町の中には、お年寄りの方を数名見かけた程度で、あまりの静けさでした。
私は、「楢葉町の応援歌」など、とても無理なような気がしておりました。デジカメで20枚位撮影して帰り、さっそく作詞に取り掛かりました。作詞作業は、10月19日から開始しまして11月の26日に完成したしました。私は、楢葉町の住民の皆さんが町に帰られ、昔のような長閑で人情味あふれた町に戻って欲しいとの願いを込めて作詞をしたつもりです。
作詞のプロセスは、第1回(2015,10,19)から第13回(2015,11,26)までにアップしております。
楢葉~天神岬~
1番 潮騒ばかりの 静かな岬
山のウグイス 小さく鳴いた
桜ばかりか 山百合さえも
誰にも見られず ひっそり散った
こんなに晴れた 青空なのに
なにゆえ淋しい なにゆえ淋しい 天神岬
2番 子犬を抱いてた 八つのあの子
建てたばかりの 我が家の庭で
あの日あそんだ 友とも別れ
辛くはないけど 涙が出るの
ふるさと楢葉 大好き楢葉
どうして戻れぬ どうして戻れぬ 天神岬
3番 天には勝てない 我らが知恵を
驕るなかれと ささやく風に
誰がうなずく 頭を垂れる
負けてはならない 楢葉の気魄
陽の差す町を 希望の町を
その日は近いか その日は近いか 天神岬
歌唱は、作曲・編曲をお願い致しました筧哲郎先生のご推薦で「春田圭子」さんにお願い致しました。私の作詞した曲で歌唱して頂くのは、この曲で3曲となります。とても歌唱力があり、この「楢葉~天神岬」も私の気持ちを見事に歌いきって下さいました。
「とても素晴らしい曲で、涙が止まらななかった!」という内容のメールを福島県の方を始め、全国の方から頂きました。そして、「天神岬の公園に人があふれる日が来ることを、心から祈っています。」と多くの方は綴られておりました。