休日の夕方の憂うつ
2019年03月16日
休日の夕方の憂うつ
もう、すっかり春の気配がしております。いくつか春の画像をアップしてみます。上の画像は白モクレンの花です。(画像をクリックして、大画面でご覧ください)
ふきのとう(自宅裏で)
つくしとたんぽぽ(近所で)
日曜日の夕方の憂うつ
先日、夜明けにはまだ少し早い月曜日の朝、寝床でラジオを聴いていました。
何気なく聞いていたその時、女性アナウンサーが一通の投書を読み上げました。何でも50代の男性の投書のようでした。
要約すると、決まって日曜日などの休日の夕方になると憂うつになってしまい、自分はもう50代だというのに恥ずかしいというような内容でした。
番組を一緒に担当する男性アナウンサーも同調する様子で、読み上げた女性アナウンサーに「○○さんは、そんなことはないですか?」と質問しました。
女性アナウンサーは、「この方のお気持ちは私も分かります。」と一言で流しました。その時私は思いました。この女性アナインサーも、投書の男性と同じく昨日の日曜日の夕方は確かに憂うつだったのではないかと。もしかしたら、投書の男性以上に!
ですが、正直な気持ちをラジオで、ましてや生放送で話すことには多少抵抗があったのかと推察いたしました。リスナーの方への配慮だけでなく、放送局の上司・幹部の方に対しての遠慮が働いたように思えました。
女性アナウンサーは、午前5時からの番組出演のため、今朝は2時起床だったそうです。アナウンサーという仕事は、秒単位の原稿読み、許されない失言、また早朝の爽やかな声をラジオの向こう側に届けるという至上命令があるうえ、時間通りに進行させるという正に緊張の連続の筈です。
私は随分前に還暦を迎え、現役の時代は遥か遠い昔です。ですが番組を聴きながら、現役当時、私もそうであったことが甦ってきました。
こどもがまだ小学生の頃、夕方6時から「ちびまるこちゃん」、その後続いて「サザエさん」と必ず毎週見ておりました。
大きな声で楽しそうに笑う子供たち。でも、私は憂うつで仕方がありませんでした。
「また、明日から仕事だ!1週間、頑張らなければならない!」
明日からの厳しい仕事のことを想うと憂うつでした。
私は思いました。投書の男性も、また二人のアナウンサーの方も、本当に真摯に自らの仕事に誇りと熱意をもって向っておられる方達なのだと!
そうでなければ、憂うつになったりする訳がないのです。真剣に向き合うには、大きなエネルギーが必要なのです。エネルギーとは、食物のカロリーのことではありません。
仕事には、相手があり、スケジュールがあり、そしてアクシデントもあります。
細心の心構えと、どんな状況にも対応するだけの強い気持ちを持続させる精神力が必要です。その覚悟が、仕事に入る前に必要です。
投書の方も、アナウンサーの方も、そして全ての働く人々に程度の差はあれ、同じように休日の夕方は憂うつになられるのではないでしょうか?
その憂うつは仕事に入る前の覚悟を構築する、いわば仕事モードへの切り替えのための儀式みたいなものではないでしょうか?ただ、憂うつという苦しさと辛さを伴いますが。
休日の夕方の憂うつは、働く人々が次週を真剣に無事乗り切るためのもので、苦しさと辛さの裏側で、自分を少しだけ褒めてあげても良いのではないでしょうか?