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2015年05月27日

IMG_9565_1024_20120929152357[1]「笛吹川」その(9)

さて、前回は「ことば集め」から「ことばを並べてみよう」ということで、歌詞1番から3番までを「ことば集め」の中から選んで並べてみました。

本日は、前回の並べたことばに文字数を入れてみる「ことばに文字数を入れてみよう」に入ります。今回のこの画像は、「笛吹川その(5)」で「多摩玉日記」の玉ちゃんさんからお借りした笛吹権三郎のお墓がある長慶寺の写真です。わたし原科香月は、この長慶寺と笛吹権三郎を作詞の中にどうしても入れたいと思いましたので、再度アップさせて頂きました。

それでは、以下「文字数を入れてみよう」に入ります。

1番  酔って月夜の この境内に        3   4   7

    むかし逢瀬の長慶寺           3   4   5

    母はいずこか権三郎           3   4   6

    愛しき女(ひと)はいずこの空か     4   3   7(4  3)

    未練心をなぜ断ち切れぬ         3   4   7

    この身切ない笛吹川よ          3   4   7

 

2番  川面の先の桃源郷を           4   3   7

    肩を寄せ合い歩いた二人         3   4   7(4  3)

    甘い香りは桃の香 それとも黒髪か    3   4   4   4   5

    まぶたに浮かぶあの女(ひと)の     4   3   5

    笑顔が今日は 涙顔           4   3   5

    ひとり佇む 笛吹川よ          3   4   7

 

3番  思い重ねた釜無川と           3   4   7

    晴れて夫婦の富士川に          3   4   5

    流れの強さは 情けの熱さ        4   4   7(4  3)

    うらやむわが身叶わぬ夢か        4   3   7(4  3)

    ふいに落とした涙のしずく        3   4   7(4  3)

    春はいつ来る 笛吹川よ         3   4   7

以上、前回並べたことばに文字数を入れてみました。歌詞は、1番から3番までの各行の文字数が同じでなければなりません。その意味からして、このことば並べは全くまだ歌詞とは言えません。

ここで大切なことは、文字数を揃えるにあたって、どうしても使いたいことばと、文字数を揃えるためには他のことばに変えても良いと思えるものを、しっかり意識することです。

わたしは前回、1番に「長慶寺と権三郎」、2番に「桃源郷」を、そして三番には「富士川」を入れたいと記しました。この「長慶寺と権三郎」を入れて並べた1番は、ほぼ変える必要がないそれなりの歌詞と言えると思います。ですので、2番と3番の各行数を「桃源郷」と「富士川」を入れつつ、1番の行数に合わせていきたいと考えます。

わたしは、「笛吹権三郎」の名前に拘りましたが、本当は文字数が気になっています。「権三郎」は6文字です。歌詞の2番と3番の3行目に、6文字のことばを当てることは大変困難であろうと危惧しています。5文字7文字ならたくさん考えられますが、6文字は字数があまりありません。ですが、あえてトライしてみたいと思います。

近日中に、1番に合わせた2番・3番の各行の文字数での歌詞(ことば並べ)をご覧に入れたいと思います。また、題名(タイトル)も、そろそろ考えても良い時期に来たかと思われます。

次回をどうぞお楽しみにしてください。

 

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