課題テーマ「室蘭 トッカリショ」第6回
2016年06月28日
作詞「トッカリショの伝説」第6回
本日2回目の更新を致します。前回のことば集めから、1番から3番までをイメージしてことばを並べてみました。もちろん字脚は全く意識しておりません。字脚を揃えるのは、その後の作業となります。字脚合わせが作詞においては、一番難しい作業と思っています。繰り返しますが、気に入った言葉またイメージ通りのことばでも、字脚が合わなければ使えません。どうしても使い時には、全体からもう一度組み立て直す必要に迫られる場合もあります。とりあえず、イメージ通りにことばを並べてみたいと思います。
課題テーマ「トッカリショの伝説」第6回
1番 室蘭の母恋駅から僅かのところ
奇岩断崖の景勝地トッカリショ
ここにはアイヌの悲しい伝説が
蝦夷黄菅(エゾキスゲ)の黄色い花に守られた
形見が入っただけの岬に並んだ二つのお墓
2番 命の恩人セルゲイと恋に落ちた娘は17歳
ある日幻の魚を求めてセルゲイは沖合に
船は嵐に遭って木の葉のように飛び交う小舟
愛する人に会うまでは神よ私を守りたまえ
祈るセルゲイその時一際大きな波が
3番 帰らぬセルゲイ待つサエマツ
あれ程きれいな風貌も今はまるで老婆の様に
ある日岬に登って沖を見つめる悲しい姿
夕やみに立ち上がろうとしたその足に弦が絡まり
よろけた体はトッカリショの碧い海の中に
蝦夷黄菅(エゾキスゲ)の黄色い花に守られた
形見が入っただけの岬に並んだ二つのお墓
アイヌの悲しい伝説が今も生きてるトッカリショ
今回このように並べてみました。イメージに沿って1番から3番までを揃えただけです。3番の後の3行は、強調したいがために再度繰り返してみました。この方法も、歌詞では時々見受けられると思うのですが、良し悪しは今は分かりません。今後、字脚等を意識しながら、少しづづ完成に向かい進んで行きたいと思っています。