曲先に初挑戦「雪の比羅夫駅」第4回
2017年07月26日
曲先挑戦「雪の比羅夫駅」第4回
前回は、今回の作詞に「比羅夫駅」を選んだ訳を述べました。そして、いきなり作詞1番から3番までを記しました。本来この作詞教室は、その作成のプロセスを公開することを目的とした教室です。それなのに、その途中をブラックボックスにしたことを申し訳なく思っています。
今回、ストーリーを幾つか考え、ことば集めをしてみましたが、どうしても満足のいくイメージのストーリーが掴めませんでした。それで、一気に思い付くままことばを並べてみたのです。漠然とした脈絡、そして整合性ですので、決してこれで良いと思った訳ではありません。
しかし、どうしても思い付かない場合は、とにかく叩き台としてのものをひねり出し、そこから練り直しをしストーリーの脈絡や整合性をまとめ、完成させるということがあっても良いのではと思っています。
さっそく前回の叩き台から、修正へのプロセスをご覧頂きたいと思います。
雪の比羅夫駅
(前回)
1番 昔のままの北国駅は 4 3 4 3
人影寂しい無人駅 4 4 5
記憶辿って歩きます 3 4 5
もみじが燃える半月湖 4 3 5
秋雪 しょうしょう 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
2番 優しい陽射し大地を融かし 4 3 4 3
けなげに彩る芝桜 4 4 5
春のあの日の想いでよ 3 4 5
涙が頬を濡らします 4 3 5
風花 ヒラヒラ 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
3番 ふたたび冬の北国駅に 4 3 4 3
あなたの思い出探す旅 4 4 5
凛と輝く蝦夷富士よ 3 4 5
コートの襟を立てました 4 3 5
銀雪 キラキラ 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
この作詞が前回のものです。主人公のこころが全く伝わって来ません。また、比羅夫駅と歌詞の相関関係もあやふやです。要するに、脈絡も整合性もない作詞と言えます。ここから、以下のように紫色の文字の部分を修正しました。
(修正後)
1番 昔のままの北国駅は 4 3 4 3
人影寂しい無人駅 4 4 5
記憶辿って歩きます 3 4 5
もみじが燃える半月湖 4 3 5
秋雪 しょうしょう 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
2番 優しい陽射し大地に受けて 4 3 4 3
けなげに彩る芝桜 4 4 5
遠いあの日の想い出が 3 4 5
昨日のようにこの胸に 4 3 5
風花 ヒラヒラ 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
3番 青空高く蝦夷富士浮かぶ 4 3 4 3
凛々しい姿に震えます 4 4 5
あなた忘れの旅終えて 3 4 5
明日からわたし変わります 4 3 5
晴雪 キラキラ 4 4
あ~あ 雪の 函館本線比羅夫駅
どうでしょうか?少し、主人公のこころが少しは伝わって来たと思えませんか?歌詞3番はほとんど修正をしました。♪・・あなた忘れの旅終えて・・♪このことばから比羅夫駅から帰るというイメージになり、相関関係の弱さを修正できたように思います。
また、同じく歌詞3番の♪・・青空高く蝦夷富士浮かぶ・・♪のことばと♪・・雪の函館本線比羅夫駅・・♪とは矛盾する内容となりますが、♪・・晴雪 キラキラ・・♪とすることで解決できました。もちろんこれで完成ではありません。これから満足するまで何度も推敲を重ねたいと思っています。
※ たいへん生意気ですが、ネットで調べた雪の降り方と意味を簡単にご説明させて頂きます。「 秋雪 秋に降る雪 」「 風花 風に乗ってきた雪 」「 晴雪 雪がやんで空がきれいに晴れ上がること」