課題テーマに挑戦「鳥海山」第42回
2018年02月24日
課題テーマに挑戦「鳥海山」第42回
インフルエンザからやっと心身共に解放されました。節々の痛み、食欲不振、悪寒などとても辛い数日を過ごしました。風邪かなっと思っても、やはり早めにお医者様を受診されることが大切だと思います。もしインフルエンザであったなら、周りの人をも巻き込んでしまいます。
本題に入ります。前回の作詞「鳥海山物語」を完成と考えておりました。作曲家の筧先生に歌詞をお渡しし、カラオケが完成し、歌い手さんの歌入れの日も決定しました。ですが歌詞を読み返してみると、完成とは言い難いのです。
具体的に申しますと、歌詞2番の内容です。
歌詞2番 この想い何故に届かぬあの人に
夜更けに綴った涙の手紙
便り待つ身の女のこころ
境内であの日交わした抱擁を
忘れはしません永久に
静寂の夜明けに枕濡らして
この赤字で印を付けた箇所に満足できないのです。
初めの・・♪♪ この想い ♪♪・・この部分と・・♪♪ あの人に ♪♪・・の部分を入れ替えた方が、主人公の由美子の気持ちをより強く表現できるのではないかと考えました。
次に3行目についてです。気になった所は2行目の・・♪♪ 涙の手紙 ♪♪・・の部分の『の』と、3行目の・・♪♪ 女のこころ ♪♪・・と『の』の文字が繰り返し使われています。この場合、意識して、また繰り返す効果を狙った文字なら何ら問題はないのですが、ここで使われた『の』文字はそうではありません。偶然重なっただけです。それなら、僅か6行しかない歌詞の中で同じような言葉を繰り返すことは、極力避けるべきと思いました。6行詞の僅かしかない文字のキャパシティを、最大限生かせる言葉を使うことが作詞家の務めだと思うのです。それで、言葉の修正を致しました。
次に4行目です。抱擁と言う言葉はとても魅力的なものですが、歌詞の中で使うのは少し歌い手さんの立場に立ちますと、視聴者に方に分かりにくい、また発音のし辛い言葉ではないかと危惧いたしました。そのため、この部分を・・♪♪ 口づけを ♪♪・・に変えました。
5行目ですが、・・♪♪ 永久に ♪♪・・は私の好んで使う言葉ですが、4行目の修正した・・♪♪ 口づけを ♪♪・・に続く言葉として『永久』は少しオーバーな表現になると考え、敢えて強調を抑えた・・♪♪ いつまでも ♪♪・・と致しました。
それでは、1番から3番までを通して「鳥海山物語」をご覧頂きたいと思います。
鳥海山物語
1番 一面にひまわりの花咲乱れ
凛々しくそびえる鳥海山よ
ふたり逢瀬の御嶽の神社
木洩れ日に白く浮かんだ横顔の
笑顔に輝くその瞳
浴衣の花よりなお美しく
2番 あの人に何故に届かぬこの想い
夜更けに綴った涙の手紙
便り待つ身の切ない胸よ
境内であの日交わした口づけを
忘れはしませんいつまでも
静寂の夜明けに枕濡らして
3番 山裾は色とりどりに燃えてます
あなたを想って嫁いでいく身
いつか分かってくれるでしょうか
拝殿の鈴を鳴らして祈ります
あなたの幸せ祈ります
あふるる涙の白無垢姿
※ 御嶽 みたけ 浴衣 ゆかた 静寂 しじま 白無垢姿 しろむくすがた
今回の「鳥海山物語」の作詞は以上で完成となります。来週中には、とても歌唱力のある、私の大好きな方に歌入れをして頂く予定になっております。ユーチューブにアップしましたら、このブログでも直ちにご視聴頂けるようにいたします。どうか、ご期待くださいませ。